悪意をつのらせる

最近、世間を呪いながら、自分の外側に対して悪意をまきちらしながら生きているような気がする。今までも、そういう感情は出たりひっこんだりしていたのだけれど、近頃そういう気持ちになることが多い。僕は何にイライラしているのだろう。単純に暑さにまいっているのだろうか。
僕がどうやって他人に悪意を抱くのか、その手順はわかっている。そして、悪意を抱く原因のほとんどは他人にあるのではく、自分がひどい状態にあるためだということもわかっている。心の中で内側に感情を爆発させるのは、だいだい自分が疲れていたり、自虐的になっていたり、何か暗いことを考えているときだ。
それがわかっていても、いざろくでもない気持ちになると、イライラして自暴自棄な感じになってしまう。他人を呪って、ひっそり攻撃してやろうかという気持ちになってしまう。攻撃する場面を想像して、心の中の武器をとがらせて、黒い喜びにひたったりする。
このままだと、いつか本当に、ろくでもない喧嘩を引き起こしてしまうのではないかと思う。そんなことになったら困るのは自分だし、そんな勇気もないけれど。臆病なくせに。弱いくせに。
あと近頃、ずっと暗い気持ちでいるせいか、日に日に顔が醜くなっていく気がする。もともと子供っぽくて、ぼんやりしていて、何を考えているのか分からない顔をしているのだけれど、それに輪をかけてひどくなっていく。さっき鏡を見たら、哀れなほど醜くてびっくりしてしまった。そうか、僕はここまでひどかったのか。
僕は、何が楽しくて生きているのだろう。何か楽しみがあった記憶は遠い昔に過ぎ去ったので、楽しくなくてもそれほどつらいとは思わない。日々を過ごす分には体も動く。ただ、頭は使われるのを拒否していると感じる。この衰えていく感じがいつか過去になって、そんなこともあったと振り返るときがくるのだろうか。