OpenCV の 1.1pre1 というのが出ている件

いつの間に,気づかなかった.

ずっと 1.0 リリースのままだったので,もう開発は止まっているのかと思った.
今度,入れて試してみよう.何が変わっているのだろう.

追記

ChangeLog をざっと読んだ感じ,基本的には,アルゴリズムが追加・変更されたとか,早くなったとかが多いのかな.
=>参考:OpenCV 1.1pre1, October, 2008 の ChangeLog - BiBoLoG
とりあえず,一番気になったのは,以下の記述

 *new C++ template image classes contributed by Daniel Filip (Google inc.).
  see opencv/cxcore/include/cvwimage.h

で,cvwimage.h の冒頭に書かれていた,このクラステンプレートのゴール.

// Image class which provides a thin layer around an IplImage.  The goals
// of the class design are:
//    1. All the data has explicit ownership to avoid memory leaks
//    2. No hidden allocations or copies for performance.
//    3. Easy access to OpenCV methods (which will access IPP if available)
//    4. Can easily treat external data as an image
//    5. Easy to create images which are subsets of other images
//    6. Fast pixel access which can take advantage of number of channels
//          if known at compile time.

コードをざーっと眺めた感じ,まだ基本的なところしか実装されていないっぽい.最終的に,画素値アクセス用にイテレータを用意したりするのかな.あとスマートポインタ機能とか.
しかし,なぜクラスが保持する画像データ構造体が IplImage なんだ.OpenCV 的には,ライブラリ内部では CvMat に統一すべきなんじゃないのか.
自分は,IplImage をガン無視してます.

追記

PXM 画像の標準の保存形式が,アスキー形式 (P2, P3) ではなくバイナリ形式 (P5, P6) になっていた.いままではインストール毎に自分で修正していたのだけれど,しなくてよくなった.嬉しい.