ずっと心を閉ざしつづけていて

気がついたら、ひどく寒い、貧しい人間になってしまっていた。もともとこうだったのか、それとも段々となってきたのかは分からない。いつのまにか、温かさや豊かさを持たず、心を開くことを知らない人間になってしまった。
自分で言うのも変な話だけれど、まわりを見渡してみると、どうもそんな気がする。自分が普通だととらえている考え方や価値観は、他人には貧しいものにみえるのではないか。必要以上に心を固く閉ざし続けてきてしまったのではないか。他人に対して心を開くというのは、自分が思っている以上に大切なことだったのではないか。それがあることで、人は心を温め続けていけるのではないか。
かといって、今さら自分の地金みたいなものは変えられないような気もする。